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風評被害対策

「V系たぬきの掲示板」の悪質な投稿を削除する方法

風評被害対策

「V系たぬきの掲示板」の悪質な投稿を削除する方法

「V系たぬきの掲示板」(以降、「たぬき」とします)には、「V系初代たぬきの掲示板」「V系こたぬき掲示板」「V系老たぬき」「雑談たぬき」など複数種類が存在し、これらは主にヴィジュアル系(以下V系とします)文化が好きな人たち向けの情報交換や交流、雑談の場となっています。

共通の趣味で盛り上がる一方、言い争いになったり、バンドのメンバーやファンに対して誹謗中傷が行われ、内容が荒れることも多々あります。

本記事では、「たぬき」の悪質な投稿を削除する方法を解説します。

なお、「たぬき」全種の管理者は同一なので、削除手順はすべて共通です。

「たぬき」のユーザーとは

「たぬき」のユーザーであるV系ファンについて、掲示板上では独特の呼称が存在します。

  • V系バンドのメンバー:麺(めん)
  • V系ファンの男性:ギャ男(ぎゃお)
  • V系ファンの女性:バンギャ、あるいはギャ
  • 未成年のファンの女性:リアギャ、あるいはリア

10代後半から20代前半の若い世代の利用者が多いとされており、誹謗中傷がされる場合にも「糞麺」や「狙いギャ」のように独特の呼称が使われることがあります。

誹謗中傷の例

「たぬき」でよくみられる誹謗中傷の例を紹介します。

  • バンドメンバーやバンギャなどを名指しにし、容姿を誹謗中傷する
  • バンドメンバーやバンギャの住所や本名等、個人情報を晒す
  • バンドメンバーとのやりとりや、無許可撮影のヌード写真を公開する
  • 敵対しているバンドメンバーやバンギャを誹謗中傷する
  • ファン同士で言い争いになり、罵倒しあう
  • 特定のバンギャの専用スレッドを作り、複数人で誹謗中傷を繰り返す

こうした記事や内容は「たぬき」内にとどまらず、たぬ速(ニュース掲示板)や他のまとめサイトなどにも転載される場合があり、被害が拡大する危険性があります。

「たぬき」への記事削除依頼

利用規約では以下のように禁止事項を定めています。

これらの規約違反者をみつけた場合の対応については、

  • 削除スレで削除依頼をしてください。
  • 明らかに違法な行為を発見した場合は、通報のご協力をおねがいします。

と記載があり、誹謗中傷記事の削除も削除スレで依頼することになっています。

削除依頼の手順

問い合わせ窓口の「お問い合わせはこちら」の文字リンクをクリックすると、メーラーが立ち上がり、メール本文に必要事項を記入して送信することで削除申請が完了します。

弁護士への削除依頼

自分で削除依頼しても削除してもらえない場合には、弁護士に削除依頼してもらうということも可能です。

弁護士から照会があると、運営側は大事だと思って削除してくれる可能性が高くなります。まず自分でやってみて削除されなかった場合にも、弁護士からの依頼であるなら認めてくれる可能性があります。

ネット上の風評トラブルに対し、経験豊富な弁護士に相談してみましょう。

削除仮処分申請

削除依頼をしても対応してもらえない場合には、法的手段をとる必要が生じます。

誹謗中傷記事の削除を請求する場合、「裁判(訴訟)」ではなく、まずは「仮処分」という簡易的な手続きで対応します。仮処分には裁判に勝訴したときと同様の効力があり、裁判よりも短期間で終わるメリットもあります。

仮処分が認められると、裁判所から削除指示が出され、該当する記事は削除されます。

仮処分の流れ

削除仮処分の流れは以下の通りです。

  1. 仮処分の申立て
  2. 審尋
  3. 担保金の納付
  4. 仮処分命令の発令執行

被害者は、保全すべき権利の内容・権利侵害の事実・保全の必要性を明らかにした申立書を提出することになります。

裁判所に対して仮処分の申立を行うと、「審尋」という裁判における口頭弁論のような手続きが行われます。審尋期日は、複数回開催されるときでも、1週間から2週間の間隔で指定され、不当に手続きが遅延することのないように早期に終結することになっています。

審尋の結果、権利侵害が認められ、記事を削除するという「決定」が出たら「担保決定」となります。(裁判ではないので「判決」ではなく「決定」といいます)仮処分で勝った場合には、一定の金額を「担保金」として預ける必要があります。

担保金が預けられると、裁判所により投稿記事削除の仮処分命令が発令されます。先に書いた通り、削除の仮処分命令が発令されると、相手方は、正式の裁判を経なくても削除に応じることがほとんどであるため、結果的に投稿記事を削除させるという目的は達成されます。

仮処分命令を受けた相手方が削除に応じない場合には、仮差押えの執行又は強制執行という手続きを取ることができます。また、執行の申立てをすると、相手方が削除するまで、裁判所が命じた金額を相手方に支払わせることもできます。

投稿者の特定

「たぬき」運営元により悪質な投稿記事が削除されたとしても、受けた苦痛や風評による損失、手続きに要した時間や費用は戻ってきません。

こうした場合に、悪質なコメントの投稿者を特定し、損害賠償請求を行う方法があります。

詳しくはこちらの記事で解説しています。

https://monolith-law.jp/reputation/tanuki-specific-lawyer

まとめ

「たぬき」はV系ファン同士の交流や雑談をするための匿名掲示板です。その匿名性から、悪質な投稿により権利を侵害されるケースも少なくありません。

執拗な誹謗中傷や個人情報漏洩などの被害に遭った場合、被害が拡大する前に早急な記事削除の対応が必要です。

削除申請に応じてもらえない場合、次に裁判所を介し、仮処分の手続きをとることになります。こうした手続きは一定のノウハウや経験が必要になり、素人には対応困難です。

すみやかに経験豊かな弁護士に相談し、問題解決に取り組みましょう。

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